僕と WordPress のこれまでの歩み – part 1

ノートパソコンの前に座っている人のシルエット

WordPress に関するブログを始めるにあたって、まずは自分がこれまでどのように WordPress に関わってきたのかを紹介しようと思います!

初めてのホームページ作成

僕が初めて作成したホームページが公開されたのは 2005 年 5 月でした。インターネットの仕組みやホームページとは何かよくわからずに、学校から帰ってきた放課後や週末に父のパソコンを借りて作っていたのを覚えています。Wayback Machine には2007 年 1 月のスナップショットが残っていますが、恥ずかしくてここには載せられません(笑)父に「ここはこうして。ここにはこういう文言を入れて。」と言われ、それを実現させるために努力をしていました。いわゆる、サイトの依頼をするクライアントとデザイナーみたいな関係かな?

最初のサイトはホームページビルダーで作成しました。FTP を使い、サーバーとデータをやり取りしていたときに「ハッカーとかもこんなことやってるのかな?かっこいい!」と考えていたのを覚えています(笑)

WordPress との出会い

WordPress の存在を初めて知ったのは、大学生の頃でした。僕が配属された研究室はそれまで wiki を使って研究室内掲示板のようなサイトを運営していました。配属された頃、ドクターの先輩が「WordPress っていうやつがあるから、そっちに乗り換えようよ」と提案し、よくわからない中、後輩の僕らも少しずつそれに触れていくようになりました。

本格的に WordPress を使うようになったのは 2014 年でした。通っていた教会から「全国集会を 2 年後に開催するからそれに向けたサイトを作成・運営してほしい」と言われたのがきっかけでした。教えてくれる人がいたわけでもなく、自力で色々調べながら、なんとかサイトを立ち上げられました。「習うより慣れろ」と言いますよね・・・集会が終わった翌年には閉鎖され、今はもう残っていないんですが、WordPress を直に触れて学ぶ、いい機会でした。

その時のある出会いが、僕の将来を影響する重要なものだったことに、僕はまだ気づいていませんでした。

Automattic 社との出会い

教会のそのサイトでは、動画を配信するコンテンツがありました。最初は直接サイトに動画を埋め込んでいたんですが、すぐにサーバーの月間通信制限を超えてしまい、サイトがダウン!(汗)通信容量を食わない配信方法がないかと調べている中で、Automattic 社の「VideoPress」と言うサービスを見つけました。動画を VideoPress のサーバーにアップし、それを埋め込むことにより、自身のサーバーの通信容量を食わずに閲覧者に動画を配信するサービスでした。

実は VideoPress プラグインは、僕が初めてインストールするプラグインでした。プラグインが何かもよくわからず、適当にぽちぽち押していたんですが、うまくいくはずがなく、結局サポートに連絡。カスタマーサポートはややこしいやり取りが数日続くものと思っていたので、翌朝届いていたたった一つのメールで問題が解決した時には、本当にびっくりしました。しかもメールの末尾には「Happiness Engineer」(ハピネス・エンジニア)からの署名があったんです。「Happiness Engineer」=「幸せを生み出す人」!!

「幸せを生み出す人」と言う肩書を持って、しかも本当に僕を幸せにしてくれたこの人はすごい!ここの会社はすごい!僕も将来そんな仕事ができたらなぁ。。。

2014 年頃の僕

Automattic 社との再開

そこから数年たち、大学院も卒業した後、いろいろな事情があって無職になった時期がありました。次の仕事をどうしようかと考えていたその時、日本在住の Automattic 社員、それも Happiness Engineer が一人、Automattic が Happiness Engineer を採用していると言う案内をあるメーリスに出しました。そのメールを見た瞬間、前抱いた憧れの気持ちがまた込み上げてきて、「絶対に応募しなきゃ!」と強く思いました。

2018 年秋に、「幸せを生み出す人」になる期待を持って、Automattic に履歴書を提出しました。初めて海外の会社に応募することもあり、緊張と不安でいっぱいでした。数週間ののち、採用担当者からメールが返ってきた時は本当に嬉しかったです。「書類選考を通過したので、次に一次試験の提出をお願いします」と!「おっ、これは可能性があるんじゃない?」と思いました。

一次試験は、会社が提示したサイトを WordPress で再現する、といった内容でした。寝る時間も削って、一生懸命作成し、提出。数日後にまたメールが来ました。「一次試験合格です。続いて、面接試験を行います。」ドキドキとワクワクが一段と高まっていきました!

Automattic の面接は、基本的に Slack で行われます。お互いに相手の顔を見ることはなく、すべて文字ベース。そんな面接は初めてで、全然勝手が分からず、当日は何分も前から Slack を開いて待ってました。最初に「始めるにあたって質問はありますか?」と尋ねられたときも、何を聞いたらいいのか分からず、「この面接、絵文字って使わない方がいいですか?使った方がいいですか?」って尋ね他のを覚えています。もちろん、使ってOKでした 🤭

挫折

面接は緊張したものの、案外あっさり終わり、直後に無事通過したとの連絡を受けました。そして数日後までに提出する二次試験の問題が送られました。今度は、よくある顧客の質問 10 個ほどに対して、返答を書いて送り返すもの。中にはWordPress に関する基本的な質問から、 Automattic 製品固有の質問などもあり、ネットのサポート文書などを検索して答えるのが意図だと言われました。こちらも気を抜かず、しっかり調べて提出しなきゃと意気込んで、無事提出できました。

ドキドキしていたものの、割と自信もあったので、その数日後のメールを読んだ時には大きなショックを受けました。「残念ながら、今回の試験は不合格です。もし将来また応募したい気持ちがあるようであれば、これこれの書籍などを参考に、カスタマーサポートの精神について学ぶといいですよ。」

・・・。

認めるのも恥ずかしいですが、あの時は本当に泣きました。前から憧れていた仕事の上に、すでにここまでの選考で数ヶ月かかっていたので、そこまで来て「不合格」と言われたことに心が痛みました。今思うと、職場に応募しても採用されないことなんてよくあることなのに(笑)当時の僕は結婚していて他に仕事がないと言うプレッシャーもあり、かなり動揺しました。

立ち直り

その後、Happiness Engineer になることがやっぱり諦めきれず、色々と対策を練って再応募しました。その間、WordPress のライバルとも言える Wix のウェブサイトを作るバイトもしてなんとか繋いで行きました。ただ、その辺りの話はまた長くなるので、次回の投稿でお話しします!

ノートパソコンの前に座っている人のシルエット

“僕と WordPress のこれまでの歩み – part 1” への1件のコメント

  1. […] なみに、Automattic 社の採用プロセスに興味がある人は、僕自身の経験を以前書いたことがあるので、「僕と WordPress の歩み」シリーズもぜひ読んでみて下さい。(part 1, part 2, part 3, part 4) […]

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